「ONE PIECE トレジャークルーズ」
×
一番くじ ワンピース コラボ 記念
スペシャル対談
吉澤氏(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
森山氏(株式会社BANDAI SPIRITS)
2020.09.18

「ONE PIECE トレジャークルーズ」
×
一番くじ ワンピース コラボ 記念
スペシャル対談
吉澤氏(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
森山氏(株式会社BANDAI SPIRITS)
今年5月に6周年を迎えた「ONE PIECE トレジャークルーズ(以下トレクル)」は、好きなキャラクターで海賊団を結成しバトルを楽しんだり、「ONE PIECE」の世界を追体験できるスマートフォン向けゲームアプリ。
注目ポイントは、ゲームオリジナルのキャラクターイラストや戦闘中の演出などで、ONE PIECEファンに大人気だ。
今回は、そのトレクルと一番くじのコラボ商品が9月26日(土)に発売されることを記念し、トレクルのプロデューサーである吉澤氏と一番くじの商品開発担当森山氏に開発の経緯や魅力などについて対談していただいた。
「ONE PIECE トレジャークルーズ」と一番くじがコラボしたきっかけ

左側 吉澤氏(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
右側 森山氏(株式会社BANDAI SPIRITS)
森山:BANDAI SPIRITSの他事業部でもトレクルコラボ商品をやっているのは知っていたので、どこかのタイミングで「一番くじ」でもやりたかったんです。
特にトレクルはイラストが印象的で、これまでと異なる魅力的なフィギュアができると感じていて、前プロデューサーにアプローチしたのがきっかけでした。
吉澤:そうでしたか。一番くじフィギュアのクオリティはとても高いので、コラボレーションを誘われたら、これほど望ましいことはないと感じます。 実際に完成した商品を見ても、非常に満足していますよ。
森山:トレクルのイラストは情報量が多いので、そこを造形で表現したいと思いました。特に、トレクルをフィギュア化するならエフェクト表現を作り込む必要があるので、そこがコラボをする一番の魅力だったと思います。
吉澤:キャラクターの選定は森山さんがされたのですか?
森山:私がゲーム内で人気の「超進化」のカードイラストから選定し、前プロデューサーの意見を参考にしながら決定しました。


A賞 モンキー・D・ルフィトレジャークルーズ フィギュア
吉澤:ラインアップを見ていると、麦わらの一味やエースなど、トレクルのなかでも特に動きのあるイラストを選ばれている印象ですね。
例えばゾロだと身体を前傾にして斬りかかっているタイミングのイラストですし、躍動感が大切だなぁと思いました。
森山:素立ちのフィギュアも飾りやすくて人気もあるのですが、やはりアクションポーズのフィギュアは迫力がありますよね。
今回、一番くじ用に新規で描きおろしているルフィとナミはラフの段階でフィギュア映えする動きだなと感じており、作っていて面白かったですね。
特にナミはセクシーなポーズのフィギュアが多いので、戦っているナミのフィギュアは珍しいかもしれません。

E賞 ロロノア・ゾロ トレジャークルーズ フィギュア

B賞 ナミ トレジャークルーズ フィギュア
トレクルのイラストに負けない作り込み
吉澤:ゲームプレイヤーからはゲーム内イラストの評価がとても高いのですが、トレクルイラストの再現であることのプレッシャーなどはありましたか?
森山:イラストに負けないようにしようというのがありましたね。
特にエフェクトはフィギュア化するときの大切な要素だったので、いかに綺麗に再現するかにこだわりました。
実は日本で作成する彩色見本は綺麗にできるのですが、工場で作る量産品はクリアに作るのが難しいので、かなりリトライを重ねました。
吉澤:私自身もトレクルのコアファンなのですが、イラストを立体化したときに、どうしても再現度が落ちてしまうのが気になっていましたが、完成品を見たら大満足の出来映えでした。
そういえば、ローのフィギュア化が大変だったと聞きましたが。
森山:イラストの解釈で「本当は飛び上がっているんじゃないか?」とか「後ろに飛びながら突きをするのはおかしい」とか、原型師さんとディスカッションを重ねました。
結果的には現在のポーズになったのですが、フィギュア映えさせるため、イラストとは少し違う身体のひねりを加えるなどのアレンジもしています。
エースも素立ちに近いポージングだったので、イラストと見比べても違和感のないレベルで腰からひねりを加えてみたり、首の角度を変えてみたりのアレンジを加えています。



D賞 トラファルガー・ロー トレジャークルーズ フィギュア
吉澤:私からするとアレンジと感じたことはなくて、むしろイラストを忠実に再現された印象ですね。
完成品を様々な角度から見ていると「この角度から見るとイラストのそのものだ!」と、プロデューサーとしてというよりも一人のトレクルファンとして嬉しく感じました。
森山:元のイラストが良いと、原型師さんのテンションも上がって、フィギュアのクオリティに影響する部分もありますね。
吉澤:完成品の中では「サンジ」の再現度が凄いですね。
蹴りのイラスト再現しているのですが、脚の軌跡が炎のエフェクトで立体化されていて、とても感動しました。
何かトレクルだから「こういうエフェクトにした」みたいのはあるんですか?



F賞 サンジ トレジャークルーズ フィギュア
森山:イラストを元に、フィギュアとしての表現も加えています。
例えば、原作の尾田栄一郎先生の絵では、丸みのある炎が特徴的なので、それを要素として取り入れています。
トレクルのイラストはポージングに躍動感があるので、その勢いが映えるようになっています。
エフェクト以外では、サンジのマントのなびかせ方にこだわりました。
マントを細かくなびかせると、遠目に見た時に動きが感じられないので、大きく形をつけました。
吉澤:フィギュアの台座もトレクルイラストのフレームをモチーフにしていますよね?
森山:はい、彩色はできないのですが、金のフレーム部分をディテールとして入れています。

トレジャークルーズ フィギュアの台座デザイン
フィギュア以外の商品へのこだわりポイント
森山:イラストをSD化した「ラバーストラップ」も、こだわっています。通常は1つ1キャラなのですが、トレクルのダブルキャラを再現したくて1つに2キャラとなっています。
ラバーストラップとしても珍しいだけでなく、よりトレクルらしさを出せたと思います。
パッケージにも元になったイラストを使っているので、SD版と比較して楽しんで貰えると思います。
吉澤:トレクルのダブルキャラを商品化していただいたのは嬉しいですね。
あと、トレクルのイラストは通常の等身で格好いいのが魅力ですが、ラバーストラップにする際にSD化され格好いいだけでなく可愛くなっているのが感動しました。
森山:吉澤さんから、赤髪のシャンクスのラバーストラップで、目のキズ跡について線の太さをご指摘いただき、イラストにより近くなるように調整できたのもよかったと思います。
ラバーストラップでは、再現できる線の太さの限界もあるのですが、このあたりの難しさが商品化していて面白いところだと思います。
吉澤:完成版は大満足の出来映えでした。
たぶん、全部揃えるまで買います(笑)
ゲームプレイしていない時でもトレクルを楽しめるようにしたいです。


G賞 ラバーマスコット -トレジャークルーズ-
森山:超進化イラストから選定した色紙も、通常は正方形なのですが、トレクルのイラストに合せて横長に作っています。
ワンピースはキャラクターが多いので、レアなキャラクターを入れつつ、できるだけたくさんの種類を用意しました。
今回フィギュアになった元イラストもあるので、両方手に入れた人は一緒に飾る楽しみもありますよ。
吉澤:そういう狙いだったのですか(笑)。
まさにトレクルの世界をスマホだけでなく現実に楽しみたい人には最適なアイテムですね。

H賞 スペシャル色紙 -トレジャークルーズ-

I賞 トレジャークルーズ
ビジュアルボード~原画風アレンジ~
森山:「ビジュアルボード」は、通常アニメシーンを元に原画風に描いて貰います。
ですが、トレクルには原作やアニメにないアングルから描かれている印象的なイラストがあるので、一番くじ用に描きおろしました。
吉澤:凄く格好いいですよね。
トレクルはキャラクターをイラスト化することで人気のゲームですが、やはりアニメで見た感動的なシーンを再現することも求められています。
例えばユーザーが「サンジが好き」であると同時に「サンジの土下座シーン」でも感動したいわけです。
そこで、あくまでキャラクターにフォーカスしつつも、シーンが持つ情景(シーン)を入れて一枚絵にすることを意識しているんですよね。
ですから、これを上手に原画風に描き起こされていて、全部欲しいと思いました。
森山:そういう目的だと初めて知りましたが、とても感動しました。
吉澤:一番くじワンピース with ONE PIECE TREASURE CRUISEのロゴがオリジナルのようでしたが、これは通常の一番くじでも作るのですか?
森山:今回はすべての等級の商品がトレクルなので、商品ロゴもトレジャークルーズ感が出せるように、こだわって作りました。

ラストワン賞の「エース」は演出効果で決めた

ラストワン賞
ポートガス・D・エーストレジャークルーズフィギュア
ラストワンカラーver.
吉澤:ラストワン賞で必殺技を発動する際のエースの赤色を再現していただいたのも嬉しかったですね。
ラストワン賞は、最初(企画)からエースだったのですか?
森山:キャラクターとしての人気があるだけでなく、赤いエースはフィギュアとしてもなかったので、最初から決めていました。
特に演出部分が、原作の良さを持ちつつも、あまり見たことのない演出効果だったので、トレクルらしいフィギュアになると思いました。
吉澤:このエースは、とても格好いいですよ。
このフィギュアを見てから、ゲームで必殺技を発動するエースを見直したくらいです。
本当に、トレクルファンなら絶対に買いの一番くじに仕上がっていますよね。
ファンの皆様へのメッセージ
森山:今回の一番くじは、トレクルとコラボしたことにより、特別感のあるフィギュアをふくめて非常に良い商品がそろっていると思います。
トレクルファンはもちろん、ワンピースのキャラクターが好きな人たちにも喜んでいただける商品ばかりですので、店頭で見かけたらぜひご購入ください。
よろしくお願いします!


吉澤:トレクルファンには間違いなく「買い」の商品です。
ワンピースや一番くじのファンの方は、このコラボをきっかけにトレクルを遊んでいただけたらと思います。
また、トレクルには3,000枚以上のキャラクターイラストがありますので、フィギュア化してほしいイラストがあれば、トレクルや一番くじ海賊団のTwitterに、ぜひリクエストしてください。参考にさせていただきます!
スペシャルな対談ありがとうございました!


※一部イラストはアプリ内で未登場のキャラクターです。
※写真と実際の商品とは異なる場合がございますのでご了承ください。
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
