一番くじ ウルトラマンシリーズ
怪獣超大全 vol.2
スペシャルインタビュー
〜グリーザ編〜

『一番くじ ウルトラマンシリーズ 怪獣超大全』 に、待望の第2弾が登場! そこで今回は、B賞・グリーザを手掛けた造形作家・Yoshi.氏と、監修を担当された円谷プロダクション 造形部門・LSSの品田 冬樹氏をお招きし、商品企画担当者を交えたインタビューを敢行。劇中のイメージを踏襲しつつ新たな解釈を加味したフィギュアブランド「塊獣極致」の最新弾としても注目されるアイテムだが、造形や塗装へのこだわりだけでなく、グリーザというキャラクターが持つ唯一無二の魅力についても、存分に語って頂いた。

Yoshi.

細部までこだわり抜いた造形で、高い評価を得る造形作家。近年はガレージキットやフィギュアの原型だけでなく、クリーチャーなどのキャラクターデザインやメカデザインからゲームディレクターまで、幅広く活動中。
曲線を組み合わせた独自の造形を得意としている。

品田 冬樹

1980年代から造形家としての活動を開始。レインボー造型企画を経て、自身が設立した株式会社ビルドアップや有限会社Vi-SHOPなどに所属。その中で、特撮ヒーローシリーズや特撮怪獣シリーズ など数々の作品でクリーチャーを始めとする各種造形を担当した。現在は、円谷プロダクションの造形部門・LSSのチーフクリエイターを務める。

塊獣極致

今回、「塊獣極致」ブランドの新作にグリーザを選ばれた理由は?

企画担当:A賞&ラストワン賞のガタノゾーアと選定の基準は近くて、第一弾での「昭和」「王道」なゴモラをセレクトしたことに対して「ユーザーに驚いてもらいたい!」という意図で、 あえてニュージェネレーション怪獣で商品化もそれほど多くないグリーザを選定しました。『ウルトラマンX』では謎めいたラスボス的存在ですし、そういう意味で、ガタノゾーアと並び立つ魅力とインパクトを持つ怪獣だなと。また、グリーザの独特なフォルムや劇中での不気味さとYoshi.さんの造形アレンジの方向性もマッチするだろうとも思っていましたね。

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ちなみにYoshi.さんは、グリーザはご存じでしたか?

Yoshi.:元々『ウルトラマンX』を観ていて、一番印象的だったのがグリーザでした。『ウルトラマン』の長い歴史の中でも見たことがないような設定や演出がこれでもかというくらい盛り込まれていて、「本来人間には見ることができない存在」がすごく印象的に表現されていた。「そりゃあ、当然人気になるよな」と思いましたね。
円谷プロさんの怪獣をガレージキットで作っていると「グリーザも作って欲しい」みたいなリクエストを頂くことも多かったんですけど、やっぱりすごい人気キャラクターですし「ちょっと恐れ多いな」と思っていたんです。でも、今回まさかのバンダイさんの方からオファーを頂きまして、「だったらもうやるしかないな」と覚悟を決めました。
グリーザの立体物はまだそんなに多くないですし、立体物を欲しがっているファンの方もすごく多いと思うので、あまり外し過ぎないように、「僕ならこういうものが欲しい」というスタンスで作らせていただいた感じですね。

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グリーザを作る上で、特にこだわった部分は?

Yoshi.:各部のパーツ配置などは特に変えてないんですけど、「見えないものを人間が無理やり理解しようとした形」というのが、多分グリーザのこの形態を作る上では肝だなと思ったので、体型も人間と同じバランスではなく、何か異様なものが無理やり人の形になっていることを強く意識して造形しています。だから実際の人間より頭がちょっと長かったり、腕のバランスも微妙に長くしていますね。
戦いながら笑っているような、悪意を持ちつつ飄々としているような……人間には理解できないところが、グリーザの怖さなんですよね。そういう善悪では括れない神秘的なところがすごく良いなと思ったので、その特殊なキャラクター性が出るようにかなり意識しました。

品田:『ウルトラマンX』は、『ニュージェネレーション ウルトラマン』シリーズとして安定してきた時期の作品ですし、確か田口(清隆)監督はこの作品が初メイン監督でしたから、「クライマックスに相応しい敵」については色々考えられたんだと思います。そうやって「これまでになかった変化球的な怪獣」として生まれたのが、グリーザだったんでしょうね。

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ちなみにこのグリーザの原型は、デジタルで作られたのですか?

Yoshi.:制作はデジタルですけど、元々アナログ人間という事もあってデジタルの中で泥臭く粘土彫刻のように造形しています。あまり不自然に綺麗になり過ぎないように、少し歪みのようなものを各部に持たせている感じですね。

品田:てっきりアナログの手原型だとばかり思っていました。普通にデジタルで作ると、何か整然としたものになってしまうんですよね。左右非対称な部分とか歪みのようなものは出しにくいし、特に細かくて不規則な部分もツルっと綺麗になってしまいがちなんですけど、そういうところも手彫りでやった感じが出ている。これは、デジタルとアナログ両方の経験がないとできない造形ですね。

Yoshi.:単純に、僕のデジタルスキルが低いだけかも知れないですけど(笑)。

品田:いやいや。

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アレンジは少なめな印象ですが、関節の位置を微妙にずらしていたり、見ていて不安になる気持ち悪さがありますね。

品田:不気味さを出しつつも、造形がスーツっぽさから外れてないんですよね。立体化する段階で自由にポージングできるんでしょうけど、スーツ感を捨ててないのがこの場合はすごく効果的だと思います。スーツそのままだとこういうポーズは難しいですし、この肩周りの微妙なズレ感も出せない。頭部も少し小さくなっていて、「こうした方がカッコいい」と理解されているところも好感が持てます。
あと、商品の大きさも手頃感があって良いですね。大き過ぎると日本の住宅事情的に手に余ったりするけど、これは欲しい。商品として見たときに、すごく魅力があります。

Yoshi.:ありがとうございます。やっぱりグリーザを立体化するなら、スタイリッシュなポーズではないなと思いまして。普通に動いてるだけなのに、なぜか周囲が絶望的なピンチになってしまう演出がすごく怖かったし、描写もすごく新鮮だったので、その怖さはしっかり伝わるようにこだわりました。

品田:あの演出は確かに怖かったですが……実はグリーザのスーツは腕が上がらなくて、殺陣ができなかったんです。作ったのはたまたま助っ人で来てもらった方だったんですけど、例えば肩部分をアーマーのように別パーツにすれば腕が上がるのに、直すようにお願いしても「このラインは繋がってないとダメでしょう」って、聞いてくれなくて。でも田口監督はNGを出さなかったから「何か勝算があるんだろうな」と思っていたんですけど、完成したシーンを観て納得しました。最初から普通の戦いを描く気がなかったから、腕が上がらなくてもOKだったんだなって。

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ちなみに、特にお気に入りのウルトラ怪獣は何ですか?

Yoshi.:子どもの頃はダダやキングジョーが好きでしたね。ただ世代的に一番楽しんで観ていたのは『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンガイア』で、一番影響を受けているのはゾグです。第一形態のラスボスが「根源破滅天使」として出てくるのが新鮮でしたし、それが天使から悪魔になるという演出もすごく好きで。

品田:ダダがお好きだということですが、グリーザの不可解なところはダダと通底する部分がありますよね。何を考えているんだか分からない、観ている側を不安にさせる演出という点ではダダっぽい。ダダは普通に力技で行くとウルトラマンにボコられちゃうけど(笑)、その前の研究所のシーンは……陽光の中で撮っているのに怖い。

Yoshi.:そうなんですよ、一度見たら忘れられないくらい印象的で、怖かったですね。

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造形で特にこだわった点は?

Yoshi.:視線誘導に関しては、特に意識しました。元々身体の全体像が分かりにくいからこそ、頭部や手足の位置が分かるように末端に金色を入れていると思うので、そういう元デザインの意図はしっかり汲み取ろうと思いました。
例えばまずは頭部に目が行くと思うんですけど、それに合わせて腕にもちょっと捻りを入れて、正面から見ても腕の金色部分が見えるようにしています。そういう効果的なポージングを心掛けつつ、元々持っている奇妙さやちょっとした色気みたいなものもちゃんと表現できるように意識しました。

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塗装に関してはいかがですが?

Yoshi.:色数も多いんですけど、僕が提案した通りの彩色に仕上がっていて「さすがバンダイさんだな」と感心しましたね。各部の色は派手なんですけど、キャラクター的にあまりギラギラにはしたくなかったので、青いメタリック塗装の部分はあえて半艶消しにしているんです。一方、頭部や腕のクリア部分や各部の金色塗装には艶を入れることで、メリハリをつけています。色数自体はけっこう多いんですけど、全体としてはシックにまとまるように意識しています。
また全身の紫部分には赤っぽい色をスミ入れすることで、体表を流れるように蠢いているのを表現しましたし、良く見ると素材の違い……骨っぽい部分や柔らかそうなところの違いが感じ取れるように、質感を意識しています。

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監修されたときの第一印象はいかがでしたか?

品田:ぬらりひょんみたいに掴みどころがなく力が入っていない雰囲気が、実にグリーザらしいなと。グリーザが好きで、このキャラクターの肝をちゃんと理解されているからこそ、ここまで魅力的に作っていただけたんだと思います。

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監修で、修正を入れた部分は?

品田:特になかったと思います。円谷プロの監修は基本的に私を含めた3人チームでやっていて、モノによってはけっこうネチネチ言うときもあるんですけど(笑)、今回はもう十分にグリーザらしさが反映されていて。「このままでお願いします」という感じでした。
今回はスーツの再現ではないということで、頭が微妙に小さかったり腰のくびれがかなり細くなっていたり、グリーザらしさがさり気なく強調されているのが面白いですよね。足裏がハイヒールみたいになっているのも浮遊感があって、重力を感じさせない効果がある。
あとスーツだと、頭部はここまで透明じゃないんですよ。透明過ぎると、中の電球まで見えてしまうので。でもフィギュアなら無垢の透明樹脂にできるし、「向こうが抜けて見える=何も入ってない」という解釈は、まさにグリーザっぽいなと。そうやって各部でグリーザらしさが補強されているのは、Yoshi.さんの素晴らしいハンドリングのおかげだと思います。

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最後に、ファンへのメッセージをお願いします。

Yoshi.:こういう大きなサイズのグリーザは今後もなかなか出ないような気がしますし、多少アレンジは入っているものの本質的な魅力はしっかり落とし込んでいるつもりなので、やはりグリーザ好きな方に手に取って欲しい。佇まいや雰囲気など、グリーザらしさを楽しんで頂けたら嬉しいですね。

品田:質感もそうですしポージングも絶妙だから、見ていて飽きない。トリッキーな姿勢なのに、身体の軸やバランスがちゃんと取れているのも魅力的ですよね。グリーザの商品ってまだそんなにないんですけど、かなりマストなマスターピースになっていると思います。

企画担当:不気味なグリーザらしさを残しながら、Yoshi.さんならではの造形、彩色アレンジにより不気味かつスタイリッシュに……絶対喜んでいただける「怪獣極致」になったかなと思っております! そのほか、影絵モチーフで全長約120cmとビッグサイズのタオルや、前弾で人気だった怪獣ヘッドマグネットブランドである「怪獣頭鑑」などなど……くじ全体としても魅力的な雑貨が多数ラインナップされておりますので、ご期待くださいませ!


一番くじ ウルトラマンシリーズ
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  • ■発売日:
    店頭販売:2025年11月27日(木)より順次発売予定
    オンライン販売:2025年11月27日(木)17:00より販売開始予定
  • ■メーカー希望小売価格:1回900円(税10%込)
  • ■取扱店:一番くじONLINE、ウルトラマンショップなど

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